背中ニキビと顔ニキビは、同じニキビでも少々事情が異なります。
1)皮膚の違い
触ってみるとわかると思いますが、顔の皮膚は薄くてデリケートです。
しかし、背中の皮膚は顔に比べ、角質層がしっかりしています。
だからニキビ自体もなんとなくゴツい感じがするはずです。
2)環境の違い
顔は一日中表にでていますが、背中は一日中衣服に覆われています。
体から分泌された皮脂は衣服に付着しますが、背中ニキビは一日中その下に隠れて
いるのです。
ちなみに、背中は非常に皮脂腺の多い部分ですから、ニキビの原因である「皮脂の
詰まり」が起こりやすい部分だということを覚えておきましょう。
3)ケアの違い
顔はいつでも好きなときに洗う事ができますが、背中はお風呂に入ったときにしっ
かり洗い流さなければいけません。
環境の違いをみてわかるように、背中ニキビは一日中皮脂にまみれている状態です
から、とくに念入りに洗う必要があるでしょう。
4)原因の違い
背中ニキビと顔ニキビが一番違う部分、それは原因そのものです。
実は、背中ニキビの原因の多くを占めるのは「シャンプーやボディソープのすすぎ
残し」です。
ニキビというと皮脂が原因だと思いがちですが、すすぎ残しが原因でニキビになる
事があるのです。
逆に、ナイロンタワシなどでゴシゴシこすり過ぎて、自然の皮脂バリアを猫根こそ
ぎ洗い落としてしまうと、皮膚が乾燥し、角質が乱れて背中ニキビになることもあります。
しっかりと泡立て、柔らかいスポンジや素手で洗い、よく洗い流す事を心がけま
しょう。
ちなみに、思春期の顔ニキビは皮脂の過剰分泌が原因なので、ニキビ部分を乾燥さ
せる治療が有効ですが、上記でみてわかるように背中ニキビの場合乾燥は禁物で
す。